山野の生活通信
皆様の健やかな毎日にお役に立てるよう、季節にあわせた情報をピックアップしてみました。
Vol.87 五感で夏を快適に過ごしてみませんか!
古くから日本では五感で季節を快適に過ごしてきました。夏に向かう時期を五感で楽しむ生活様式をご紹介します。
伝統の生活様式で涼を感じる
◎涼しさを感じる知恵
梅雨から夏にかけて高温多湿の時期、年々暑さが厳しくなってきています。日本には視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚の五感で涼を得る知恵がたくさんあります。熱中症対策として電化製品を上手に使い、五感を働かせ環境にもやさしい涼を得る生活をおくってみませんか。
◎体感温度を下げるポイント
暑く、ジメジメした時期を快適に過ごすには室温を下げることが大切なのですが、体感温度を下げることで快適に過ごすこともできます。室温が同じでも、無風と風が通るのでは感じる温度が違うため、対角線にある窓を開け、風の通り道を作りましょう。
風通しは服装選びにも大切です。麻は通気、吸湿、速乾などの機能を持つ優れた素材で、襟元や袖口が広いものを着れば、より風通しがよく放熱しやすくなります。
五感を取入れ快適に過ごす
☆五感で愉しむ涼
【視る】ブルー、グリーン、水、ガラスなど涼しさを感じるものを室内に取入れてみましょう。ガラスの器に水草を浮かべるだけでも涼しさを演出してくれます。
【聴く】夏の涼しさを感じる音といえば風鈴。澄んだ高音で風の流れをイメージでき、涼感を誘います。川のせせらぎ音をBGMとして流すのも効果的です。
【触れる】直接肌に触れる寝具や衣類は通気性の良い物を選びましょう。い草、籐、竹素材の敷物をリビングに敷くのもひんやり効果が得られます。
【味わう】暑い時期にとれる野菜には身体を冷やす働きがあります。キュウリ、トマト、ナス、ゴーヤなどを積極的に摂りましょう。
【香る】ミント系の匂いが涼しさを感じる代表格です。ハッカ油を数滴コットンなどに含ませ風の通り道や扇風機にあて、爽やかな香りを感じましょう。他にもお風呂に数滴入れれば湯上りに爽快感が得られます。