山野の生活通信
皆様の健やかな毎日にお役に立てるよう、季節にあわせた情報をピックアップしてみました。
Vol.74 日本茶を楽しむ!
新茶が出回る季節。ひといき入れる時に日本茶はいかがでしょう。お茶の種類により入れ方が異なり、ちょっとしたコツを覚えて、豊かな日本茶タイムを楽しみましょう。
日本茶の種類
◎緑茶は発酵させないお茶
お茶といっても、日本茶、紅茶、中国茶と様々。どのお茶も同じ茶葉から作られるのですが、製法が異なります。中国茶は発酵させますが、日本茶と中国緑茶は発酵させません。そのため茶の緑色が残り、ビタミンCなどの成分も失われないのが特徴です。
【煎茶・深蒸し茶】
生産量が一番多く、最も一般的な茶。茶葉の蒸し時間を長くして渋味を抑え、マイルドな味にしたものを深蒸し茶といいます。香りはやや落ちますが、甘みとコクのあるまろやかな味わいが人気です。
【番茶】
煎茶にする葉を摘んだ後の固い葉や、煎茶をつくる過程で除かれた葉や茎を使います。煎茶より価格は安く、甘みが少なく軽くさっぱりした喉ごしの良いお茶です。
【ほうじ茶】
番茶や煎茶を強火で炒り、こうばしい香りを出したもの。茶葉に含まれるカフェインやタンニンが少なく子供や病人にも向くお茶です。
【玄米茶】
番茶や煎茶に高圧で炒った玄米などを混ぜたもので、こうばしい香りが魅力。玄米の種類で味が多少異なりますが、一般にもち米の方が香りが高く上級品と言われています。
おいしいお茶の入れ方
☆水
自然の湧き水や井戸水などの軟水が良いのですが、水道水の場合は、塩素を取り除くのがポイント。1~2時間ほど汲み置きをするか、湧かしたときにやかんのふたを取って3分ほど沸騰させると良いでしょう。
☆茶葉の量
1人分約3グラムが基本ですが、お茶の種類によって変わります。高級なお茶ほど茶葉の量が多くなり、お湯の量が少なくなります。
☆お湯の温度と抽出時間
お湯の温度と時間によって抽出される成分が変わってきます。低い温度でじっくり時間をかけると甘みの成分であるテアニンが引き出されるのに対し、渋みの成分であるカテキンは高温で短時間に抽出されます。玉露のようにテアニンが豊富なお茶はぬるめのお湯で、ほうじ茶や玄米茶のように香りのよいお茶は熱湯で一気に入れましょう。
☆茶器
急須や土瓶などは水切れの良いものを選びます。また、低温で入れて少量をいただく玉露には、薄手の小さな磁器、熱湯でたっぷり入れる番茶は厚手で大きめの陶器が良いでしょう。
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