2016年11月
冷え性の人にはつらい冬到来となりました。少しでも症状をやわらげる対策をご紹介します。
冷え性の仕組みと原因
◎冷え性のしくみ
「身体全体は寒くないのに、手足だけが冷たい」末梢神経の血行が悪くなると足先や指先に冷えを感じます。体温調節がうまく機能していない状態が冷え性です。特にその症状は女性に多いようです。
◎冷え性の原因
女性は筋肉量が少なく、運動不足で筋肉運動による発熱や血流量が減少し冷えやすくなります。また、ストレスや不規則な生活で体温調節の命令を出す自律神経がうまく機能しなくなります。きつい下着や靴などで血行が悪くなることも。
◎冷え性が招く体のトラブル
血行不良による肩こりや腰痛、女性が気になる肌荒れの原因となります。免疫力の低下により風邪をひきやすくなったり、完治が遅くなったりもします。
「衣食住」で快適に
☆衣
暖房の入った室内は汗ばむこともあるので、脱ぎ着のしやすい重ね着を。汗をかくと体温が奪われ冷えやすくなります。下半身の冷えの原因に、足の指の間にかく汗での体温低下があります。5本指靴下などが効果的です。
☆食
体を温める効果のたんぱく質、血液循環をよくするビタミンEを摂りましょう。オリーブオイルや豆類、特にアーモンドに多く含まれています。
☆住
この時期は室内と屋外の温度差が激しく、血流調節を担う自律神経系のバランスが崩れやすくなります。室内外の温度差は7℃以内に。特にエアコンは顔が暑く、足元が寒いことから、こたつや床暖房などを活用し、「頭寒足熱」がおすすめです。
2016年9月
くしゃみや鼻水が止まらないのは秋のアレルギーかもしれません。予防と対策で秋を快適にすごしましょう。
秋のアレルギー、主な原因
◎秋特有の気候変化
秋は一日の間でも朝晩は気温が低く、日中は暑さが残り寒暖差が激しい時期です。この寒暖差により鼻の粘膜が刺激され血管を広げ、アレルギー症状を引き起こします。
◎雑草の花粉
花粉症といえば春のスギ花粉がありますが、秋にもアレルギーの原因となる花粉が増えます。その代表が繁殖力の強いブタクサ、全国に自生するヨモギなど。また、本来春に飛ぶスギ花粉は10月頃にも一部飛散することがあります。
◎ハウスダスト
ダニや昆虫は夏に大量繁殖します。秋には死骸となり乾燥で粉々となり空中に舞い上がります。ペットの毛やフケなども乾燥のため落ちやすくなるようです。
発症しないための予防と対策
☆アレルギー元には近づかない
樹木の花粉は風に乗り広範囲に飛散します。一方で背丈が低い雑草は局所的に飛散します。そのため河川敷や土手を散歩、ジョギングすると吸い込んだり、体に付着する確率が高くなります。花粉のある場所に近づかないのが一番ですが、マスクや眼鏡などで防御することをお忘れなく。
☆こまめにお掃除を
ハウスダストを取り除くには一畳あたり30秒以上の掃除機がけを週に2回以上が目安です。ホコリは四隅にたまりやすくなるので特に念入りに。フローリングなどは拭き掃除が効果的です。布団はダニの温床となるため天日干し、表面のホコリをそっとはらい、その後に掃除機がけを徹底して行いましょう。
2016年7月
夏真っ盛り、様々な感染症をもたらす蚊の季節です。蚊に刺されない対策をご紹介します。
蚊の居場所とさされやすい人
◎人を刺す主な蚊の生態
日本で人を刺す主な蚊は、デング熱を媒介するヒトスジシマカ(通称ヤブ蚊)とアカイエカ。ヤブ蚊は昼間、庭や公園の茂みに多く、アカイエカは夜間、宅地に多く活動します。寝ているときに耳元でうるさいのがこのタイプです。
◎蚊に刺されやすい人
蚊が好きなのは、二酸化炭素や糖分と暗い色。新陳代謝が活発な子どもや汗をかく人、お酒を飲む人は刺されやすいそう。また、蚊は光や明るいところを嫌うので、夏は黒っぽい服を避けた方が無難です。
◎蚊に刺されるとかゆいワケ
蚊は血を吸うときに皮膚に唾液を入れます。かゆくなるのは、そのせいです。かきむしると出血することもあるので、かくのは我慢。30分くらいでかゆみは収まります。
蚊にさされないための対策
☆蚊の発生を元から断つ
最も有効なのは、蚊の幼虫ボウフラの発生を防ぐこと。蚊は水中に卵を産み、夏場は条件によっては卵から12日くらいで成虫になるそうです。庭やベランダを点検し、空きビン、植木鉢の受け皿、クーラーの室外機まわりなどのたまり水を取り除きましょう。
☆蚊を家に入れないためには
窓に網戸を設置すれば蚊の侵入が防げますが、網戸の端のゴムが劣化したり、立てつけが悪くなって隙間ができていたりすると、そこから蚊が侵入してきます。網戸の点検が大切です。
☆蚊が嫌がるのは
蚊が嫌がるものに、ミントやバジルなどのハーブがあります。ヨーロッパでは「網戸代わり」の虫よけとして知られています。ハッカ油を使ったスプレーも効果があるようです。
2016年5月
冷蔵庫が大活躍する夏を迎える前に、冷蔵庫内のお掃除や整理整頓を済ませましょう。電気代も節約できます。
冷蔵庫のお掃除ポイント
◎まず、食品をチェック
冷蔵庫内の中味をチェック、賞味期限切れの食品は廃棄しましょう。冷蔵する必要のないものは取り出し、庫内スペースに余裕を作りだせば、冷気が循環し省エネになります。
◎外せる部品は外して水洗い
棚やトレイなど取り外せる部品は、取り外して丸洗いした方がきれいになります。外せる部品は冷蔵庫の種類によって異なりますので、取扱説明書で確認してください。
◎冷蔵庫のお掃除方法
外した部品を台所用洗剤で洗って乾かし、除菌スプレーで仕上げます。冷蔵庫の中は、除菌スプレーを含ませた乾いた布でふきあげましょう。カビの生えやすいドアのゴムパッキンは、綿棒を使うと上手にお掃除できます。
冷蔵庫内の収納のコツ
☆出し入れしやすさが一番
使う頻度の高いものは、取り出しやすい下段や手前に収納すると便利。例えば、バターやジャムなどの朝食セットは一番下段に、つくだ煮や梅干しなどの常備菜は中段に、出し入れする頻度の低い飲料のストックなどは上段がおすすめです。
☆定位置を決めて
冷蔵庫のポケットは、マヨネーズなどよく使う調味料や飲みかけのジュースの定位置です。容器が見えるよう背の低いものを手前に、背の高いものを後ろに収納しましょう。
☆野菜室の収納
できるだけ立てて保存しましょう。半分にカットしたペットボトルの切り口をビニールテープで巻けば、収納ケースの出来上がり。使いかけの野菜は、密閉容器にまとめておけば使い忘れも防げます。
2016年3月
春、晴れた日に行いたい衣替え。来シーズンも活躍してくれる冬物のしまい方や、春物の収納など衣替えの基本を確認しましょう。
冬物の正しいしまい方
◎まず、手持ちの衣類をチェック
衣替えは持っている洋服をチェックするチャンスです。サイズが合わないものや何年も着ていない服は思い切って処分しましょう。リサイクルショップやバザーに出すなど、有効な処分方法もあります。
◎汚れを落としてから保管
冬物をしまう前には必ず洗いましょう。食べこぼしなどのシミや黄ばみが残っていると虫が寄ってくる原因になります。
◎保管に湿気は大敵
衣類に湿気が残っていると虫やカビの原因になります。衣替えは、晴れた日の午前中から午後2時頃までに済ませましょう。クリーニングに出した衣類は、湿気がこもらないよう、ビニール袋から取り出すことをお忘れなく。
防虫剤の知識と春物の収納
☆防虫剤の知識
防虫剤の成分は空気より重いので、収納ケースの場合は衣類の上に置くと効果的です。衣類を詰め込みすぎると効果が半減してしまうので、収納ケースの8割程度で。
違う種類の防虫剤の併用も避けましょう。薬剤が溶けてシミや変色の原因になる場合があります。
☆使いやすい春物の収納
まずは、収納場所のお掃除。綿ホコリの中に虫の卵が産みつけられている場合もあります。
収納する際は衣類の種類に合わせて取り出しやすく、しまいやすく。コートやジャケットなどたたむとシワになるものはハンガーにかけて。ハンガーにかけると伸びるニットはたたんで収納。靴下などは、浅めのケースに入れて収納します。
2016年1月
寒さ本番、風邪は予防が肝心です。風邪にかかってしまったら…早めに対処しましょう。
風邪を予防するには
◎ウイルス感染を防ぐ
風邪は、ウイルス感染によって起きる鼻や喉の急性炎症の総称。例えば、喉の粘膜が炎症を起こすと咳やたんで異物を外に出そうとします。咳やくしゃみによる飛沫感染や空気感染、病原菌が付着した物への接触などで感染します。風邪の一番の予防法は、流行期には人ごみを避けること。外出後は、十分な手洗いで病原菌を洗い流しましょう。
◎体の抵抗力を高める
ウイルスを完全に遮断することは難しいので、感染しにくい体作りを心がけましょう。まず、加湿。鼻や喉が乾燥すると、体の防御機能が低下しウイルスに感染しやすくなります。また、十分な栄養や適度な運動などで体の免疫力を高めることも大切です。
風邪をこじらせないコツ
☆安静にする
予防対策をしていても風邪をひいてしまったら、ひき始めのうちに治しましょう。風邪の原因であるウイルスに直接効く薬はありません。体が自分の力で治すのです。体力を上げるためには、まずは無理をせず、安静にしてゆっくり休みましょう。
☆体を温める
体を冷やさないこと。微熱程度なら体を温めるための入浴も効果的です。ただし、体力を消耗する長湯は禁物。湯冷めには気を付けましょう。
☆栄養をとる
ウイルスと闘うために体は大量のエネルギーが必要です。消化の悪い食べ物は体に負担をかけてしまうので、風邪をひいたときは消化の良い食べ物をとるよう心がけましょう。
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