2012年11月
冬は冷えや空気の乾燥のため、手荒れに悩む人の増える季節。こまめにハンドケアを行えば、手荒れはグンと改善できます。
乾燥を防ぐ手洗い法
◎刺激の少ない石鹸がおすすめ
殺菌作用の強い薬用石鹸などで何度も手を洗うと、皮膚の脂質が奪われて手が荒れやすくなります。薬用石鹸は外出から帰宅したときだけにして、それ以外は刺激の少ない固形石鹸がおすすめです。
◎洗った後はすぐに拭く
濡れている時間が長いと手荒れしやすくなります。水仕事の多い人は濡れたままで長くいると、気化熱で手の皮膚の表面温度が下がり、しもやけになりやすくなります。洗った後は、すぐに拭くよう心がけましょう。
ハンドクリームで潤いを
☆手洗いの後はすぐにハンドクリーム
手を洗った直後は潤ったようになります。しかし、しばらくすると水分が飛んでいくので、手を洗った後はすぐにハンドクリームを塗りましょう。
洗面所や台所に常備しておくと塗り忘れを予防できます。
☆ハンドクリームの種類
ハンドクリームは、親水性のあるグリセリン系と疎水性のワセリン系があります。グリセリン系は内部からの水分を保持し、ワセリン系は皮膚表面から水分が飛ぶのを防ぐ働きを持っています。
皮膚にもともと存在する保湿成分の尿素が配合されている薬用ハンドクリームなら、手荒れを防ぐ効果がさらに期待できます。
☆ハンドクリームの塗り方
ハンドクリームを塗るときは、適量を手の甲に取り、指全体で円を描くように手の甲になじませます。ゴシゴシすり込むと摩擦で肌に負担がかかり逆効果。爪のまわりや、特に乾燥しやすい指の間、関節部分も忘れずに。
2012年9月
夏の疲れを取るためにもぐっすり眠りたい秋。思うように眠れない方に役立つ快眠対策ご紹介します。
眠りの質が下がる高齢期
◎年とともに短くなる睡眠時間
年を取ると朝早く目が覚めるといわれるように、年齢とともに睡眠時間は短くなります。また、高齢者になると、寝つきが悪くなる、眠りが浅くなる、途中で目が覚めやすい、朝早く目が覚めるといった不眠症のような症状を訴える人が増える傾向にあります。
◎夜中のトイレは要注意
不眠症の方は夜中に2回以上トイレに行く人が多いようです。トイレまでが遠かったり、明るい光をあびたりすることで、しっかり目が覚めてしまい、再入眠できなくなってしまうことがあります。
ぐっすり眠るための工夫
☆寝る前の環境づくり
スムーズに眠るためには、脳をリラックスさせることが大切です。熱いお風呂に入ったり、頭を酷使するような作業は避けましょう。
部屋の照明は控えめに。どうしても眠れないときは、無理に眠ろうとせず、一度布団から出て気分を変えると自然な眠りに入りやすくなります。
☆日常生活の工夫
朝は太陽の光を浴びて体内時計をリセットしましょう。これがないと寝つきが1時間ずつ遅れることになります。
昼寝は昼食後午後3時までに30分程度に。昼寝が長すぎると夜に眠れなくなります。日中は適度な運動を心がけましょう。適度な体の疲れが自然な眠りを誘います。
☆夜中のトイレ対策
夜中のトイレで目が覚めてしまう方は、トイレの近くに寝室を設けてみては。
また、廊下やトイレの明かりは暗めにし、冬など寒い時期は廊下も適度な室温に保ってください。
2012年7月
夏真っ盛り、蚊やハエなど虫が気になる季節です。化学薬品の防虫剤を使わず、簡単にできる自然派の虫除け対策をご紹介します。
天然のハーブで虫除け
◎蚊の嫌がる蚊連草
ゼラニウムのことで、ヨーロッパでは窓の下にゼラニウムのプランターを置いている家をよく見かけます。特に蚊の嫌がる香りを発するものは、日本では「カレンソウ(蚊連草)と呼ばれます。葉に虫除け効果があり、揺らすと強く香ります。
◎ローズマリーの虫除け効果
樟脳と同じ成分が含まれ、虫除け効果があります。戸外でバーベキューをするときに、茎を周りに散らしておくと、その香りを嫌って虫がよってこないとか。
和風な自然派の虫除け
☆食べ物で虫除け
化学物質過敏症の方にも安心なのが、食べ物による虫除け。
たとえば、キュウリ。蟻はキュウリが苦手なので、蟻が入り込みそうな隙間や蟻の通りそうな場所にキュウリのスライスをおいてみましょう。
☆香辛料で虫除け
防腐作用などのある香辛料には虫除け効果を期待できるものがあります。乾燥させた唐辛子は米びつに入れておくと虫除けに。ひな人形の保管用にも使用されていたようです。クローブ(丁子)には防虫効果のあるオイゲノールという成分が含まれています。乾燥させて部屋につるしておけばインテリアにも。
2012年5月
湿気の多いこれからの季節は食品が傷みやすい時期。ほんのひと手間で、食材がグンと長持ちする保存方法をマスターしましょう。
野菜の鮮度を保つには
◎野菜が育った状態に適した保存を
野菜が育った状態に合わせて保存するのが長持ちのコツ。 例えば、立って生えている野菜なら、保存する場合も横に寝かせず立てて保存します。 暑いところで育った野菜は極端に冷やし過ぎないようにしましょう。土の中で育った野菜は、土がついたまま保存するほうが長持ちします。
◎葉物野菜の乾燥を防ぐには
ほうれんそうなどの葉物野菜はそのまま冷蔵庫に入れると水分が失われてしまいます。水で湿らせたクッキングペーパーなどで包みビニール袋に入れて保存するとよいでしょう。
冷凍保存のポイント
☆水分の多い野菜は下ごしらえを
食材は冷凍すれば長持ちしますが、生のままで冷凍すると解凍したときに水分が流れ出て食感が変わってしまう野菜もあります。
その場合は、ゆでる、煮る、炒める、すりおろすなど下ごしらえをしておけば、風味や栄養分をあまりそこなわず冷凍保存することができます。
☆できるだけ短時間で冷凍する
食品の鮮度や風味を保つにはできるだけ短時間で冷凍する必要があります。そのためには、熱いものはさます、平らにして金属トレイに入れる、小分けにするなどがおすすめ。また、食材の乾燥や霜を防ぐにはできるだけきっちり密封することがポイントです。
☆上手な解凍のコツ
肉や魚は冷蔵庫内でゆっくり解凍。急ぐときは、水が入らないように流水にさらして解凍します。冷凍保存しても食品の酸化は進んでいくため、できるだけ早く食べましょう。
2012年3月
いよいよ春到来。セーターなど冬物衣類のお手入れはお済みですか?来年も素敵に装うために、きちんとお手入れしてしまいましょう。
取扱い絵表示を確認しましょう
◎洗濯の前に取り扱い絵表示をチェック
衣類には洗濯の方法を示す取扱い絵表示がついています。型くずれや色落ちなどの失敗がないよう、必ず洗濯前にチェックしましょう。
液温は40℃を限度とし、中性洗剤を使用、洗濯機の弱水流または弱い手洗いがよい。
水洗いはできない。
◎洗濯後の干し方も重要
せっかくきれいに洗っても、干し方が間違っていると台なしです。セーターなどは、色あせや黄ばみを防ぐために、直射日光を避け陰干しにしましょう。また、型くずれしないように、平らな場所で干すことをおすすめします。
自分でできるセーターのお手入れ
☆ウールのセーターは水で洗う
洗剤は中性洗剤で。洗濯機で洗うなら、汚れやすい袖口を外側にして折りたたみネットに入れ、手洗いコースで洗います。水温が高いとセーターが縮むおそれがあるので、30度以下の水で。
洗い終わったら、ネットごと両手ではさみ、軽くたたいて全体のシワを伸ばします。形を整えて干せば型くずれの心配もありません。
☆アイロンは浮かして
ふんわり仕上げるには、スチームアイロンをセーターから少し浮かした状態でかけます。アイロンを押し付けると繊維が傷むので、1センチくらい浮かすのがコツ。
☆しまい方もキッチリ
収納ケースの幅に合わせてセーターをたたんでしまいます。折ったシワがつかないよう注意しましょう。防虫剤を忘れずに、一番上に置いてください。
2012年1月
みかんのおいしい季節です。みかんの皮には天然の油が含まれており、様々な活用法があります。この冬はみかんの皮を再利用してエコライフをどうぞ。
みかんの皮活用法アレコレ
◎みかんの皮の成分は
みかんの皮の油成分の中には、リモネン、ペクチン、クエン酸などが含まれています。汚れを落とす、においを取るなど様々な作用があるので利用しない手はありません。
また、皮を乾燥させたものは陳皮という漢方薬の材料にもなり、七味唐辛子にも含まれています。
◎入浴剤代わりに
乾燥させたみかんの皮は入浴剤代わりにも。布袋に皮を入れ軽くお湯をかけてから浴槽に入れます。体が温まるので寒い冬にはおすすめです。
住まいのお手入れに大活躍
☆におい取りに
たとえば、こたつのにおい取りに。みかんの皮をストッキングなどに入れてコタツの中につるします。
また、電子レンジで1分程度加熱すると、レンジ内のいやなにおいが取れます。燃えたりしないよう様子をみながら試しましょう。
そして、手でもむと、手についたいやなにおいも和らぎます。
☆台所のシンクや金属部分に
台所のシンクを磨けば洗剤いらずでピカピカに。水で流す必要もありません。
みかんの皮の白い部分で水道の蛇口などの金属部分を磨くのもおすすめです。
☆煮出し汁で洗剤代わりに
みかんの皮をヒタヒタの水で15分ほど煮出します。さました煮出し汁は洗剤代わりに大活躍。畳の黄ばみ落としやフローリングのつやだし、お風呂の浴槽洗いなど。防腐剤が入っていないので早めに使い切りましょう。
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