2011年11月
薬味としてよく使われ、なじみのある生姜。そんな生姜は冬も大活躍。血行を促進し体を温めてくれる生姜パワーで、まだまだ寒いこの時期を乗りきりましょう。
知っておきたい生姜パワー
◎生姜の効能
生姜は中国では古くから漢方薬に用いられ、解熱や咳、痰、腹痛の解消など様々な効能が知られています。生姜の成分は9割が水分で、微量に含まれる辛味成分に殺菌効果や代謝促進作用があるそうです。
◎ジンゲロール
生姜成分の中で注目されているのが、辛味成分であるジンゲロール。免疫力を高めてくれ、強い殺菌力があります。
しかし、酸化しやすく、加熱によってショウガオールという成分に変化してしまいます。そのため風邪のウィルス撃退には、生食がおすすめです。
◎ショウガオール/span>
ショウガオールはジンゲロールの加熱によって生成されるほか、保存中自然に増加します。
血管を拡張し、血行を良くする働きがありますので、体を温めてくれます。激辛メニューのような即効性はありませんが、3~4時間かけてじっくり、体の芯から温まってきます。
冬を乗り切る生姜の活用法
☆生姜の種類と選び方
初夏に出回る柔らかいのが新生姜。色が白っぽく茎の付け根が鮮やかな紅色をしています。一方、おなじみのひね生姜は、収穫後2ヶ月以上保管されてから出荷されます。色も濃くなり辛味が強くなります。ふっくらと形がよく硬くて傷がないものを選びましょう。
☆生姜メニュー
ひね生姜は目的別に使い分け。免疫力を高めたいなら、生のまますりおろして薬味として。体を温めたいときは、炒めて食べるのが効果的です。豚のしょうが焼きなどはいかがでしょうか。
☆生姜の保存法
湿った新聞紙に包み、光の当たらない場所に常温で保存します。10℃以下になるとジンゲロールが減ってしまうそうですが、冷凍保存もできます。
2011年11月
冬は部屋で過ごす時間が増えるため、家庭内での転倒事故に注意が必要です。転倒を防ぐために気を付けたいポイントをご紹介します。
住まいにひと工夫
◎転倒の原因を取り除く
高齢になると何気ない動作がきっかけで、住み慣れた家の中での転倒事故が増えてきます。大ケガで介護が必要になるケースも多いので、転倒しない工夫が肝心です。
家の中では、階段より部屋での転倒事故が圧倒的に多くなっています。座布団、電気製品のコードなどやわずかな段差でつまずいて、転倒したりする危険が高いようです。
部屋を整理し、床に物を置かない、コード類は壁に寄せるなど、転倒の原因を取り除きましょう。
◎高齢者に必要な照明の工夫
高齢になると視力が低下するため、若い頃より明るさが必要だといわれています。部屋全体を明るく照らせる照明を心がけましょう。
また、夜間トイレに行く回数も増えるので、寝室とトイレの間の廊下に足下を照らす照明があると、さらに安全です。
歩き方の工夫
☆目線を前に
転ばないように、足元ばかり見て歩いていると、視野が狭くなり、少し先にある障害物に気づきにくくなります。
背すじを伸ばし前を向いて歩くように心がけましょう。視野が広がり、障害物を前もって見つけられるので、転倒の危険も軽減できます。
☆かかとから着地して
高齢になると足が上がらず、すり足で歩く人が多く見受けられます。しかし、つま先が上がらないため、少しの段差でもつまずく原因に。
かかとから着地し、しっかり大地を踏みしめれば、つま先が上がるのでつまずきにくくなります。
☆歩幅を広く
歩幅が狭いと、ますます転倒しやすくなります。歩くときは、太ももから足全体を大きく前に出して歩幅を広げましょう。
また、後ろ足のつま先でしっかり地面をけると、反動で足を前に出しやすくなります。
2011年9月
灯火親しむ秋。メガネの調子はいかがですか?目に合わないメガネは、目が疲れて読書どころではありません。自分にあったメガネで読書の秋を満喫しましょう。
秋に合うレンズやフレーム
◎使用場面に応じて使い分けたいレンズ
老眼鏡のレンズは主に4種類あります。用途に応じて使い分けましょう。
・近用専用レンズ…手元の本など近くだけが見えるタイプ。秋の夜長の読書におすすめです。
・近々レンズ…手元の書類だけでなく、後ろにあるパソコンの画面まで見えるタイプ。
・中近レンズ…机の上だけでなく、テレビの画面まで見えるタイプ。
・遠近両用レンズ…遠方から手元の本まで見えるタイプ。掛けたままで暮らせて便利ですが、近くを見るときは下目づかいが必要です。
◎秋は濃い色のフレームを
メガネをおしゃれに装うなら、季節に合わせてフレームを使い分けるのが良いでしょう。夏はブルーやグリーンなど寒色系が涼しげですが、秋は、黒、茶、エンジなどでシックに。服やアクセサリーとのコーディネートも考え秋らしい装いを。
メガネ選びのポイントとお手入れ
☆フレーム選びのポイント
まず、メガネのサイズを顔の大きさに合わせましょう。横幅は顔の横幅の一番広い位置に、縦の長さは眉からあごの先までの3分の1以下にすればバランスよく見えます。
また、縦の幅が狭いタイプはピントの合う場所が小さいため、物を見るときに首をふる必要があります。
☆2年に1回は度数チェック
老眼は目の水晶体の厚みを調整する力が衰えるもので、65歳くらいまでは進行するとか。2年に1回程度は度数のチェックが必要です。レンズの度数が合わないと頭痛や肩こりの原因にもなります。
☆日頃の注意とお手入れ
洗剤でメガネを洗うときは中性洗剤で水洗いしましょう。レンズのキズは直せませんので、キズをつけないよう、机の上に置くときはたたんでレンズを上向きに。
また、片側から片手でメガネを引っ張っていると、つるの部分がゆがんできます。掛け外しは両手で。
2011年7月
今年の夏はクーラーをあまり使わず、エコを目指しませんか。クーラーなしでも涼しく過ごすコツとワザをご紹介します。
お部屋の温度を下げる
◎日差しをさえぎる
お部屋の温度を下げるには、まず、暑い日差しをさえぎること。窓の外側から離して、すだれなどをかけ、窓の前の地面やベランダなどに日陰を多く作るようにしましょう。
日よけにヘチマやゴーヤなど植物を利用すると、熱をさえぎる効果が高まって涼しく感じることができます。
◎打ち水は涼しいときが正解
庭に面してアスファルトの道路がある場合などは、打ち水をすると気化熱で温度を下げる効果があります。
日中の暑いときに打ち水をすると、撒いた水が熱せられ、逆に蒸し暑くなるので、打ち水は朝夕の涼しいときにするのがコツ。
◎熱気を追い出す
外出から帰宅したら、まずは窓を2ヶ所開けて風通しをよくします。このとき扇風機を使うなら、風の出口になる窓から扇風機を部屋の外に向けて回すこと。部屋の中の暑い空気を追い出して、風通しがよくなります。
体感温度を下げる
☆吸汗・発散性のよい素材の肌着を
暑い夏は肌着も着たくない気分になりますね。でも、実は何も着ていないより、吸汗・発散性のよい素材の肌着を着ている方が涼しく感じるそう。肌着が汗を吸収すると衣服内の湿度が下がり、不快指数も下がるからです。
大量に汗をかくときには、汗を吸い込む綿より、汗を発散させるポリエステルの方が快適に過ごせます。
☆音や香りで涼しさを演出
夏といえば風鈴。涼を感じる代表選手です。また、ミント、レモン、グレープフルーツなど柑橘系の香りは清涼感があるので、アロマテラピーを楽しんでいる方はぜひお試しください。
☆見た目で涼しく
涼しさを感じる部屋には青色系のインテリアがおすすめ。クッション、壁掛けなどを青色系に変えてみてはいかがでしょうか。竹などの自然素材、冷たい感覚のガラスや金属の食器でも涼しさを感じることができます。
2011年5月
新茶のおいしい季節になりました。新茶の味や香りを堪能できる入れ方や工夫でおいしい緑茶タイムを演出しましょう。
水と温度で決まるおいしさ
◎緑茶に適した水は軟水
緑茶に適しているのは軟水。水道水には塩素が含まれているので、5分間ほど沸騰させてから使用しましょう。
また、ミネラルウォーターなどを使うと、お茶の成分のカテキンが溶け出しにくく、色が黒っぽくなることもありますので注意してください。
◎お湯の温度にも注意
緑茶の味の大きな成分は、アミノ酸のうまみ、カテキンの渋み、カフェインの苦味となります。それぞれの成分が溶け出すお湯の温度が異なるのです。アミノ酸は低温、カテキンやカフェインは高温で溶け出すため、うまみを感じたいお茶はぬるめで、カテキンを多く取りたいなら80度以上のお湯がおすすめ。お湯の温度は移しかえることで調整できます。
気候によっても変わりますが、1回移しかえるたびに5~10度温度が下がるので、それを目安にしてください。
種類別のおいしい入れ方
☆煎茶はやや高温で
玉露や上級煎茶に比べてテアニンが少なく、カテキンを多く含むので、うまみと適度な渋みを味わいます。湯気の上がっている90度程度のお湯でどうぞ。
☆玄米茶やほうじ茶は高温で
玄米茶やほうじ茶は、うまみや渋み成分が全般的に少ないので、高温のお湯で入れて香りを引き出しましょう。
☆新茶の味わい方
この時期出始める新茶は、カテキンやカフェインが少なく、若葉のようなさわやかな香りがあります。旨みを楽しみたいなら低温、香りや渋みを楽しみたいなら高温のお湯で手早く抽出するのがおすすめです。
2011年4月
花粉症は一度発症すると治りにくく、症状に悩む方は年々増えています。花粉に接する機会を減らすなど生活を見直し、少しでも症状を軽くするためにできることから始めましょう。
花粉を入れない
◎外出時は完全防備
花粉症の症状が出やすい目や鼻をガードしましょう。メガネをすると目に入る花粉は3分の1になるとか。マスクも最近は花粉症専用のものが販売されています。髪に花粉がつくと目や鼻に入りやすいので、帽子をかぶることをおすすめします。長い髪は、束ねて帽子の中へ。
◎外出時間や衣服もチェック
できれば外出をさけたいのが、花粉が盛んに飛ぶ昼前後と夕方の日没前後。気温が下がると空気の対流が起こり、地面に落ちた花粉が再び舞い上がるからだそうです。衣服も花粉が付着しにくい目の詰まったつるつるした素材のものを選びましょう。
◎花粉を家に入れない
外出から帰ったら、室内に入る前に衣服や髪の花粉を払い落とします。家族全員で協力しましょう。いったん室内に入った花粉はなかなか出て行きません。花粉を家に入れない工夫が必要です。
花粉を追い出す
☆こまめなうがい、手洗い
こまめなうがい、手洗いで花粉を洗い落としましょう。外出から帰宅したときだけでなく、建物内に入ったときも、できれば顔、目、鼻を洗って花粉を取り去りたいものです。
☆こまめな拭き掃除
花粉は掃除機をかけると舞い上がるので、まず、拭き掃除を。拭き掃除は、アレルギー症状を引き起こすハウスダスト除去にも役立ちます。ほこりっぽくなる春は特におすすめです。
☆布団の花粉退治
花粉の季節は、布団を外に干すのも避けたいもの。外に干すときは花粉の飛散量の少ない朝に。午前中には取り込みましょう。外で花粉をはたき、掃除機をかけて花粉を吸い取ります。ダニ対策にもなります。また、布団の湿気はダニやカビのもと。湿気を取るには布団乾燥機を利用するのもよいでしょう。
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